"Soma Girls" 公開 inNY
NYの映画監督から連絡が来ました。私も製作に関わった、コルカタのカーリガットの売春街に生まれた女の子達をテーマにしたドキュメンタリーフィルム
がようやく出来上がり、NYのMIAAC Film Festivalで公開されることになったとのこと!http://www.somagirls.org/ から映画の一部が観れます。うーん、なつかしい顔ばかり。途中でグングルの映像もちらっと入っていましたが、これは女の子達がカタックを練習するときの映像。映像を見ていると涙が出てしまいます。この映像に映っているはずだった何人かの女の子たちは、さまざまな理由から母親と同じ売春のお仕事の世界に入っていってしまったのです。あの子もいない、あの子もいない。。。負のサイクルというのはなかなか断ち切れません。夜の世界にはまだ知識のない子供には危険な魅力がゴロゴロしてるんです。そして、教育がないのも大きな原因です。この映画は、内容が内容だけあって、16歳以上の人しか観れません。
そして、開発畑にいた者として考えてしまうのは、ドキュメンタリーフィルムでは、実態を伝えきれないということ。特に外国人の監督となると、どうしても入り込んだり、実態をつかむのに限界がありますね。私も外国人ですが、Soma Homeにあずけられている女の子達と英語の先生という形でにつながっていたし、現地語もできたし、現地のNGOで働いていたので、NGOという組織のプラスとマイナスの部分を見てきました。だから、こういうドキュメンタリー製作が、貧困層を意図していないのに結果的に「利用」してしまったり、逆に「利用」される実態を知ってるので、心境は複雑です。監督のお2人にも伝えられないことはたくさんありましたし、彼女たちが「知りたくない」ことはあえて話しませんでした。私自身、農村部に出向いていたので、農民に利用されることもあったし、逆に私のNGOが利用しているということをいつも感じながら活動していました。完全な白・黒って作れないのが社会ですね。グレーゾーンの中でみんな生きていくんですよね。
それにしても、映画の製作って本当に大変なんだなぁ。時間がかかるんだなぁ、と思いました。2人とも、とにかく映像を撮りまくること、撮りまくること。。。。大量のビデオテープをコルカタから持ち帰った監督の2人。それからベンガル語から英語への翻訳作業は私が担当。その後もアレクシアはもう一度コルカタに飛んでました。あれからかなりの時間がかかってようやく完成。「It will be done soon!」のメッセージは何度もきたけど、私の感覚からすると「えー、まだなの?」というくらい待ちました。気の遠くなるような作業が続いたのでしょうね。
日本で公開されることはあるのかなぁ。。。。私も早く観たいです![]()
| 固定リンク
「社会」カテゴリの記事
- "Soma Girls" 公開 inNY(2009.10.18)


コメント
わー、この映画見たいです!
色んな国で公開して欲しいですねー。
「born into brothels」観て、コルカタの売春街の問題ついてもっと知りたいと思っていました。
そして、megumiさんの考えていることも、うんうん、と思いながら読みました。開発って、良い点も悪い点もありますよね。利害関係もあるし。最善の方法は何だろう、って考えたりしますが、答えは出ません。
でも、売春街の子ども達の問題でも貧困問題でも、たくさんの人が「うーん、こんな問題があるんだ」と気づくことがまず大事だと思うから、この映画は、すごく有効な方法だなあ、と思いました。
にしても、映画のベンガル語から英語への翻訳って、すごいですね。megumiさんの名前も映画のクレジットに入ってるんでしょうね!
投稿: shizuka | 2009年10月20日 (火) 12時01分
Shizukaさん
コメントありがとうございます。お隣バングラで第3世界を間近に観ているShizukaさんにうなずいてもらえるのは嬉しいです。そうなんですよね、答えの出ない問題が山積みですね。日本でも、戦後は色々と大変だったはず。今では過去となりつつありますが。。。。 そう、まずは「こんな状況、世界もあるんだよ」というメッセージですよね。
投稿: MEGUMI | 2009年10月27日 (火) 18時13分