Raag Megh
メグニィ
メガミィ
わたし、インドでは、そんな名前で呼ばれていましたっけ。
入梅。つゆいり、ってこう書くのですね!お手紙などでは「梅雨入り」とずっと綴ってきていました
またひとつ学びました。
日本各地で入梅が始まりました。しっとりとした雨の中をアジサイが顔をのぞかせる季節です。お気に入りのアジサイの帯を締めて出かけることが多くなりました。
インドでは、雨雲や雨がやってくると、クリシュナ神がやってくると考えます。その美貌とおちゃめな性格で、老若男女の心を惹きつけてやまないクリシュナ。カタックでも、モクモクと立ち込める雲を表現することが多くあります。インド人にとって、雲や雨はロマンチックなもののようです。気をつけてみてくださいね。雲を表現するインドのダンサーは、みんな夢見がちな瞳ですよ。
さて、この雲を、ベンガル語でMegh
と言います。メガという発音に近いです。ですから、私の名前、めぐみ、がその響きに近いため、インドではよく褒められたものです。
「お名前は?」
「Megumi、です」
すると、どんなベンガル人もとたんに頬を緩め、「いい名前だぁー」と褒めてくれる。はじめはその意味がわかりませんでしたが、ベンガルに住むうちに、雨の多いベンガル人特有のロマンティシズムを理解できるようになりました。
メグニィ
メガミィ
と呼ばれるのは嬉しかったな。
私のVocalのグルジ(Zainul Abedin)に初めて会ったときも、私の名前を聞いただけで、すごく打ち解けた話をしてくださった。グルジの娘さんの名前がMeghだったから。すっごいおしゃまなかわいい子なの
写真がないのが残念だけど、色白で、むちゃくちゃ美人です。グルジの奥さんが何と言っても美人な才女ですもの。ちなみに奥さんの名前はBonna。Bonnaは洪水を意味します。
バングラデシュやアッサムでは毎年のように洪水で何人もの人が死に、泣く泣く土地を離れて新しい地を求めてさまよいます。人に害を与える洪水。しかし、これは乾季のあとに地に潤いをもたらす神の恵でもあるのです。神が与えるすべてのものに功罪がある。雨なくして、人間は生きることができません。Bonna,という名前も素敵ですね。
さてさて、このMegh
にちなんだ曲、Raag Megh。私の大好きなラーガです。ガツンとくる音階。アラープを聴いただけで、私の頭の中に、ベンガルの雨が降り注ぎます。パラパラ、ではありません。ザーザーと。この世の穢れをすべて洗い流してくれるような、豪快なシャワー
Raag Meghという存在も知らずに初めてMeghをきいたとき、私の頭に浮かんだのは常緑樹の生える山を覆う雨雲と、天から落ちてくる雨でした。形は日本の山でした。となると針葉樹なのか。。。ま、それはおいといて。演奏の後でこのラーガの意味を初めてきいて、その偶然に驚いたものです。
インド人と日本人では感覚が違うから、同じラーガを聴いても、インド人と日本人では受ける印象が全く違うこともあります。だから、私は、インド人によるラーガの説明を無理やり感じようとする必要はないとし、感じられなくてもOKだと思います。ラーガの小難しい説明に縛られてはもったいない。知らないことを恥かしく思うこともない。その辺もインド人は寛大だと思います。自分の思うままに感じればいい。
ベンガルのシタールの巨匠、Nikhil BanerjeeによるRaag Megh,見つけました。Jhaptaal(10拍子)です。後半の惚れ惚れするタブラ、どなたなのかわかりません。ご存知の方がいたら、こっそり教えてくださいね。みなさんの心にはどんな情景が浮かぶのかなぁ。これを聴きながら雨雲を見たら、クリシュナ神に会えますよ。えっ、信じないの?行いのよい、信じる者の前には必ずお姿をあらわしてくれますよ
HPに載せてますので聴いてみてね
こちらから、「今月の1曲」をクリック
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